思考停止が悪を生む。考えることで人間は強くなる。
手書きツイート
映画「ハンナ アーレント」より
1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが、逃亡先で逮捕された。
彼は小柄で気の弱そうな、ごく普通の人物でした。
アイヒマンは裁判で言いました。「自発的に行ったことは何もない。善悪を問わず、自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ。」
ハンナ・アーレント
「世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです。そんな人には動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。」
「アイヒマンは、人間の大切な質である、思考する能力を放棄しました。その結果、モラルまで判断不能となった。思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。〝思考の嵐〟がもたらすのは、善悪を区別する能力であり、美醜を見分ける力です。私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように」
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